● うちは電子ピアノだから・・・の生徒さんの一言
こんにちは、藤沢市亀井野でピアノレッスンをしております、岩渕優香です。
お家のピアノが電子ピアノだと、だめなのかな。そう思っている生徒さんやご家庭もあるかもしれません。
率直に感じることは「電子ピアノだから、だめとは限らない」です。
今日のレッスンで、改めてそう感じた生徒さんの一言がありました。
ピアノのタッチの話をしながら、レッスンしていたんです。
その言葉を受け止めて、自分なりに解釈して工夫して、何度も取り組んでみたら、かなりイイカンジ!
「そうそう、そんな風に変化させる意識や気持ちをもって、指に伝えて、こんな動き・タッチで演奏すると演奏や音色に彩りが生まれるよ。聴いている人もわくわくする感じ!」
自分の演奏や表現が人に伝わるって楽しくて気持ち良いんです♪
「うんうん、できた!わかった!」
と嬉しそうで、ますます楽しみだな〜と思っていたときに、生徒さんが
「でもね…うちのピアノ、電子ピアノでね…ここのピアノと全然違うの。こんな風にならないの。」
こんな風に伝えてくれたのです。
確かに、電子ピアノと、C5のグランドピアノでは、違う楽器を演奏しているくらい違う!
でも、それを自分で気づいて、私に話してくれたことがとても嬉しかったのです。
音色の違い、タッチ感の違いに敏感に感じることができる。これは、電子ピアノで一生懸命練習してきたからこそ。
もちろん、レッスンで言われた感覚で、そのままご自宅で練習できた方が良いこともあります。
でも、自分で気づいてどんな風に練習してみたら良いか?と感じることは、出来なかったと思うのです。
ピアノは、会場によってもタッチ感、重さ、音色、響きが違います。
自分のピアノを運んで色々な会場で演奏することは一般的には難しいので、その場所その場所にあるピアノとどう向き合って、特徴を捉えて、自分の想う音色や響きに近づけるのか、は、感覚やタッチに敏感で、修正力がないと出来ないのです。
それが、普段から練習できる、ということ。これが「電子ピアノだから、だめとは限らない」理由です。
もちろん、自分で工夫して、思ったようにピアノを響かせることができるか、と普段から練習できることが、ぐんぐん上達する秘訣でもあるので、アップライトピアノやグランドピアノでの日々の練習が一番おすすめではあります。
一番の最善をどう選択するか、ですね!
その話をしてくれた生徒さんには「今演奏したこの感覚、忘れずにお家でも(たとえ電子ピアノが応えてくれなくても)タッチの工夫をしてみて。工夫の結果をこの教室のグランドピアノで確認したら良いよ。」と伝えました。
「そんな風に感じることができるようになったことと、素直に話してくれたことが何より嬉しい!」と私の想いも付け加えて^^
どんな風に楽しむか、成長していくか、は、自分の感じたこととどう向き合って捉えて、進んでいくか、で変わります。
お家のピアノが電子ピアノだと、だめなのかな。
そう思ったままだと、もったいない!
岩渕優香